中級管理者向け研修では、部下への指導力に重点を置いていることが特徴です。
課長や次長、部長が中間管理者とされる役職者です。中級管理者研修は、社員研修会社によっては、初級管理者研修や上級管理者研修と統合されている場合もあります。「中級管理者」「中級管理職」といった名称の研修がない場合は、問い合わせみるとよいでしょう。
中級管理者向けの研修には、さまざまなタイプがあります。ですが、共通していえることは、初級管理者向けよりも高度な内容であることはもちろん、部下への指導力を強化することに重点を置いていることが特徴です。
また、多くの企業側が中間管理者に求める「バランスマネジメント力」と「変革力」についても、総合的に修得できるコースが用意されている研修会社もあります。
現代社会において求められている中級管理者像とは、上司から言われたことだけを単にこなしていくマネージャーではなく、自分から仕事を見つけ、問題を解決していくマネージャーです。こうした人材を育成したいのであれば、ぜひ中級管理者向けの研修をうけることをおすすめします。
では、実際に中級管理者研修でどのような内容を修得するのでしょうか。少しですが、いくつか代表的なものを紹介します。
リーダー力の修得
リーダーとしての心構えや、中級管理者としてどうあるべきかの心得を修得します。リーダーとは、具体的にどのような行動をとるのかなどを、ロールプレイを通して身につけます。
部下のしかり方・指導力の修得
部下のミスをはじめ、欠点を指摘・指導する方法を修得します。正しい表現方法を身につけることで、無用な軋轢を生むことを避けます。部下とうまくコミュニケーションがとれないという悩みを抱える管理者は、ぜひ押さえておきたい能力のひとつでしょう。
業務マネジメント力の修得
分業と協業という、中級管理者に必要なマネジメント力を身につけます。細分化した業務を、どの部下にどのように担当させるのかの判断能力を修得します。
問題解決力の修得
いわゆるソリューション(問題解決)型の管理者となるために、必要な能力を身につけます。仕事のビジョンや理念を実現させるためには、どのようにして部下と接し、どのように対処していくのかを考え、判断する力を修得します。