営業職やサービス職のみならず、近年は技術職、専門職の現場でも求められているヒューマンスキルについて説明します。
「ヒューマンスキル」とは、簡単にいえば「円滑な人間関係を築くために必要な技術や能力」のこと。これには、コミュニケーション、マネジメント、プレゼンテーション、協調性などが含まれます。
一般には、「友人が多い」「人望が厚い」「初対面の人とすぐ打ち解けられる」といった人が、ヒューマンスキルの優れた人といわれています。
これに加え、ビジネスの現場では「部下を育てる能力」というのも大切なヒューマンスキルです。
自分の部署のレベルを上げていくということも、リーダーにとって必要なことだといえるでしょう。
ヒューマンスキルは、どのような職業・職種においても、業績向上には欠かせない要素。
スキルアップを図ったことによって、たとえば、ある運送会社では「会議での発言が活発になった」「繁忙期でも部下の指導が円滑にできるようになった」 といい、またある小売店では「社内の交流が活発になった」「業務改善や提案が自発的に出てくるようになった」「お客様のニーズを引き出せるようになった」 など、さまざまな成果が現れています。
では、リーダーとして、ヒューマンスキルを向上させるためには、どのように能力を身につければよいのでしょうか?
まず大切なのは、「相手の考えを、引き出すことのできる能力」、いわゆる聞き上手になることです。
部下と話す際、上に立つ者はどうしても上からの目線になりがちですから注意が必要といえます。
次に大切なのは、「自分の考えを、相手がきちんと理解できるように説明する能力」。
相手のレベルによっては、内容を噛み砕いて説明する場合もあることを忘れないようにしましょう。
最後に、「相手の立場に立てる能力」を持つこと重要。
これは、職場内のみならず、どんな場面においても欠かせない能力だといえます。ですから、必ず学ぶようにしたいものです。